クリエイティブ制作の自動化ーポストIDFA時代の新たなアプリマーケティング戦略

Stella Zhu
2021-08-03

業界を揺るがせた Apple の App Tracking Transparency(ATT)の導入により、トラッキングとアトリビューションの変化に合わせた対応が本格的に始まっています。そのため、広告主とアプリマーケティング担当者はクリエイティブ戦略の新たな見直しを迫られています。新規・既存顧客のターゲティングに有効であったIDFA取得ができなくなることで、広告クリエイティブへのニーズは今後さらに高まることが予想されています。


広告クリエイティブへのプレッシャー


優れた広告クリエイティブは、常にアプリマーケティングキャンペーンの中核を担ってきました。しかし、IDFA に対する Apple の変更により、正確なターゲティングが難しくなったことでインストールを促進する広告の機能にかつてないほどのプレッシャーがかかっています。


Apple が 各アプリに対し、IDFA 経由での追跡へのオプトインをユーザーに求めることを強制適用してからまだ数ヶ月しか経っていないにも関わらず、データはすでに、追跡に同意するユーザーの大幅な減少を示しています。 Flurry の調査によると、新しいオプトインのプロンプトを表示した消費者のうち、ターゲット広告を受け取ることに同意すると回答したのはわずか 4 分の 1に留まっています。




つまり、広告ターゲティングに対する消費者の意識が大きく変わらない限り、広告主やパブリッシャーはオーガニックなインストールを増やす方法を見つけ出す必要があります。


この新たな時代の流れは、他の課題をもたらします。 eMarketer による IDFA 以前の調査によると、 24% のアプリパブリッシャーが、他の広告フォーマットと比較して、オーガニックなインストールを促進する手段として「プレイアブル広告」が最も適していると回答しています。 広告のターゲットを絞ることが出来ない状況では、オーガニックインストールを推進するプレイアブル広告の効果が大きく向上するため、結果として多くのアプリパブリッシャーがプレイアブル広告の使用率を大幅に向上させることが予想されます。


しかし、クリエイティブを大規模に作成すること(特にインタラクティブなクリエイティブ)には、特別なスキルが必要であり、多額のコストがかかる場合もあるため、いかにしてコストを削減できるかが鍵となってきます。 そこで、MIntegral が提供する Playturbo のような自動化されたプラットフォームが、これらの問題に対して効果的なソリューションを提供します。


自動化がプレイアブル広告にもたらす変革


すべての広告フォーマットのなかでも、プレイアブル広告には時間と予算に対する最大の投資が必要と言えます。最もシンプルなプレイアブル広告でさえ制作が複雑であり、ストーリーボード、デザイン、開発、 A/B テスト、そして改良を要します。しかし、プレイアブル広告の計画と制作に注力すればするほど、広告の費用対効果(ROAS)が高くなる可能性があります。


自動化による作業効率の大幅向上は ROAS の向上につながるため、プレイアブル広告の自動化は非常に有益だと考えられます。加えて自動化はキャンペーンの拡張、広告クリエイティブの季節限定バージョン作成の簡略化かつ迅速化を可能にするだけでなく、ほぼHTML5 ベースのため、毎回レンダリングしてエクスポートする必要がありません。


Playturbo は MIntegral のクリエイティブスタジオ Mindworks が開発したセルフサーブ型のプレイアブル広告プラットフォームです。このプラットフォームは、広告主がプレイアブル広告を迅速に繰り返し使用することができ、キャンペーンのパフォーマンスを向上できるように設計されています。「 Dynamic Creative Optimization 」と呼ばれる技術を駆使して、プレイアブル広告内の要素の配置とユーザーがどのように操作するかを分析します。


Playturbo は最善のクリエイティブ要素とその配置を自動的に組み合わせることにより、広告のパフォーマンスを最大限に発揮できるバージョンを作成します。クリエイティブのプロセスから推量的な作業をを取り除き、仮想的にリアルタイムで広告を繰り返し作成することも可能です。このプラットフォームには、制作のスピードアップ、コストの削減、制作プロセスからの推測による作業の排除に役立つ、プレイアブル広告用のテンプレートも含まれています。


ポストIDFA時代において広告クリエイティブの掌握こそが、極めて重要なオーガニックインストールを促進するための最も効果的な方法です。


クリエイティブな自動化:効率を高める方法


アプリマーケティング活動の複雑化に伴い、計画と実施にかかる時間は限られたままであるにもかかわらず、実際のクリエイティブ部分にかける時間は短縮され、最適化にかかる時間は増えてきています。広告業界の一部ではクリエイティブチームが実際にキャンペーンを考案する時間は 30%〜40% にすぎないと推定されています。これでは代理店やクリエイティブチームの力を最大限に引き出せなくなるだけでなく、多くの利用可能なリソースが無駄になってしまうためにキャンペーンの規模を拡張することが困難になってしまいます。しかし、Playturbo のような自動化ツールを使うことで、人が行うと数時間または数日かかるようなプレイアブル広告の複数のバリエーションをわずか数秒で作成することが可能となります。


だからこそ、広告業界では自動化に大きな期待が寄せらせています。広告キャンペーンプロセスの日常業務の自動化が進めば、組織や広告主はイノベーションや優れたアイデアが生まれやすいクリエイティブプロセスに再度重点を置くことができるようになります。


コンテキストと広告クリエイティブの融合


ポストIDFA時代において、広告主が直面する最も大きな課題は、ターゲットにしたいユーザーについて獲得できるデータが不足していることです。これにより、これまで業界が慣れ親しんできたパーソナライズ広告を提供することが難しくなるため広告主は、広告がどこでどのように表示されるかというコンテクストを広告のクリエイティブとより密接に繋げることが必要です。


これも自動化が非常に重要なもう一つの理由です。豊富な資金を持つ広告主でない限り、広告クリエイティブの自動化は、コストを大幅にかけることなくキャンペーンを拡大する唯一の方法です。


結論


Apple の IDFA への変更によるモバイル広告業界への長期的な影響を予測することは不可能ですが、当面の課題は、オプトイン、オプトアウトに関係なく、いかにして優れた結果をもたらす広告キャンペーンを作成するかということです。


重要なのは、ユーザーに対してアプリやゲームのインストールを促す、魅力的で効果的な広告の作成です。Playturbo のようなプラットホームは、オーガニックインストールがより重要になるなかで、モバイル広告が次にとるべき合理的なステップです。 ユーザーにとって最高の広告体験を提供することは、キャンペーンのパフォーマンス指標を改善するための最もシンプルかつダイレクトな方法だといえます。


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